2026-07-03

FSWを可視化する<VisualizationNotes>

FORGEでは、CGアニメーションの技術実証ムービーとして、Visualization Showcaseと銘打ったショートムービーを制作して、サイトのShowcaseで公開しています。今回のブログではレーザー溶接のムービーを可視化するまでの
プロセスを簡単にご紹介します。題して、Visualization Notes。

<可視化の目的>

FSWは、棒状のツールが高速回転して進行し、その後方に溶接痕を作り出しています。しかし、実際にショルダーと先端にあるピンが高速回転、高圧力、攪拌をしながら二つの金属を軟化・攪拌させながら、接合しています。その接合の仕組みを実際に目では見ることできないのが課題です。今回のVisualization Showcaseでは、実写のストック素材、フォトリアル3DCGアニメーション、2Dグラフィックアニメーションを組み合わせて、可視化しました。

<可視化までのアプローチ方法>

◾️実写素材で一般的な「溶接」のイメージを伝える。
映像の冒頭のナレーションでは、「金属同士を結合する」という内容から入ります。金属の結合=溶接というイメージが直感で伝わるよう、溶接の様々なシーンを海外の動画素材を使って処理しています。

◾️3DCGでのアプローチ
「FSW」というナレーションとともに溶接痕を真上から俯瞰しながら、カメラが高速降りて、回転しながら溶接をしているFSWツールを映し出す3DCGアニメーションを制作しました。ここは、主題であるFSWであることから、説得力のあるフォトリアル3DCGで目を引くように処理しました。溶接痕の表現にかなり試行錯誤が必要でした。

◾️2DCGでのアプローチ
FSWのショルダーより下、金属内部で何が起きているかを可視化するには、3DCGで表現することも可能ですが、
個体である状態の金属が軟化されて、混ざり合い、接合されるという一連の流れを3Dで見せるのは非常にハイコストで現実的ではありません。そこで視覚情報をシンプルにして、仕組みを理解してもらう表現に最適な2Dによるグラフィックアニメーションでこのシーンを処理しています。断面方向を斜め上からのアングル2パターンを繋ぐことで、一つのシーンだけでは説明できない内容にも対応することが可能です。

<気づき>

今回の制作では、実写、3DCGと2DCGを組み合わせることで、一般的なイメージから主題、さらにその仕組みまでをわかりやすく、一つの映像で表現することが可能になりました。

技術映像では、必ずしも全てを3DCGで表現することが最適解とは限りません。
目的に応じて表現手法を選択することも、可視化設計の重要な要素だと思います。
FORGEでは、このような内容にあわせて映像表現を組み合わせて、可視化することが可能です。ぜひ、お気軽にご相談ください。

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